ほんの少し、触れただけなのにそこが異常なまでに熱を持つ。



   触れ合う体温



「獄寺君?」
「あ、はい、なんですか?」
「いや、なんだか・・・・・・・遠くない?」

「・・・・スミマセン」
「いや、別に謝らなくても。てか、もっとこっちくれば?」
「めめめめ、滅相もない!」
「いや、だって、落ちるでしょ?ベッドから」

「・・・・・・・」

「じゃ、いいよ」


「わっ、十代目!?落ち―――!!」
「うっわぁ」

ゴン

「・・・ごめん」
「いえ、お怪我はありませんか?」
「・・・うん。獄寺君は?背中打ったよね?」
「大丈夫ですよ」

「・・・・・・・」
「やっぱりどこか痛いですか!?十代目!!」
「大丈夫。ごめん、獄寺君」

「・・・・・・・・・ベッドに戻りますか?」
「・・・・・・・」
「十代目?」
「だってベッドに戻ったら、また離れちゃうんだろ?」

「・・・・・・・」
「重い?」
「いえっ、十代目は軽いので全然平気です!」
「獄寺君、緊張、してる?」

「・・・・・は、い」
「俺は、嬉しいよ。いつもより獄寺君が近いから・・・」
「スミマセン・・・」

あなたと触れた部分が熱い。
あなたの熱が、重さが、俺の感覚を鈍らせる。

「俺も、もう少しこうしてたい、です・・・」


                               END



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 拍手御礼第一弾!その4!
 台詞だけという無謀なことに挑戦してます。
 イロイロ悔いが残ったのでまた挑戦したいですね。


≫掲載期間:06年8月20日〜07年3月22日