幸せを感じるのはあなたに名を呼ばれた時。
幸せすぎて泣いてしまいそうなぐらい。
あなたに支えられていると思う。
だから、私もあなたを支えられるほど強くなりたい。
袖
「陸遜」
「はい?」
「それ短くないか?」
そう言われて指差されたのは自分の袖口。
「短い、ですか?」
言われてみれば、袖の布は手首を隠していない。
「確かに。あ、もしかして成長したんですかね」
嬉しくてあなたの傍まで走って行って背を比べてみる。
あまりあなたとの視線は近付いていない。
「そうでもなさそうだな」
あなたはなぜかすごく嬉しそう。
「そのうち直ぐ追い抜きますよ」
あなたを支えられるぐらい強くなりたい。
だから手始めに、背だけでもあなたと対等になりたい。
End
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